小説 学を喰らう虫


北村 守/著 現代書林

●装丁●本文図版●DTP


三大学、一高校、一中学。学生生徒総数二万一千余名を擁する関西屈指のマンモス学校法人。その理事長を任された男は、浪費癖の直らない前任者に代わり、運営の安定と発展を期待されて就任した。しかし、その本性は、実はとんでもないワルだった。談合屋の元締めだったこの男は、理事長の権限を盾に、私利私欲に走り、学校を貪り尽くすようになったのだ。この正体にいち早く気づき、密かに調査を始めた善良な数名の理事たち。悪行の実態を暴き、理事長を学校法人から永久に追放すべく、壮絶な戦いの火ぶたが切られた―。教育現場の裏側に君臨する史上最悪の悪魔との戦い。